1972年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の総会で「世界の文化遺産及び自然遺産を保護に関する条約(世界遺産条約)」が採択されました。これは、世界各地の貴重な文化財や自然環境を、人類全体の財産として守っていこうという考えに基づいたもので、ここに登録されたものを世界遺産といいます。日本は1992年にこの条約に加盟し、自然・文化遺産合わせて25件の世界遺産登録地があります。(2023年12月現在)
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日本の自然遺産
日本国内に5件の自然遺産登録地があります。(2022年3月現在)
白神山地
- 1993年登録
- 青森県・秋田県
東アジア最大の、広大なぶなの原生林が見られます。
屋久島
- 1993年登録
- 鹿児島県
樹齢7000年以上といわれる縄文杉が有名です。気候や生態系も多様です。
知床
- 2005年登録
- 北海道
世界的に珍しい「海・空・森」の生態系が見られる、貴重な場所です。毎年2月中旬から3月上旬ごろが流氷を見られる確率が高い時期です。
小笠原諸島
- 2011年登録
- 東京都
「東洋のガラパゴス」とよばれ、独自の進化を遂げた珍しい動植物が見られます。
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
- 2021年登録
- 沖縄県
多くの固有種が生息し、生物多様性の上で重要な地域だという理由で登録されました。
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